ワールドエンブリオ。 「ワールドエンブリオ」最終12・13巻 感想

メメント・モリ

ワールドエンブリオ

ワールドエンブリオのあらすじ紹介 2年前に亡くなった 叔母「天音姉」からの メールが届いた。 不審に思いつつも 背景に移っていた 廃病院へ向かった天海陸。 しかし陸はたまたま居合わせた 不良に絡まれてしまう。 そこに現れたのは 数年ぶりの再会になった 幼馴染の武部洋平と 変な恰好をした少女 有栖川レナ。 しかし洋平との再会も つかの間、 突然現れた 怪物に襲われる陸たち。 洋平に逃げるよう促され 廃病院内の植物園まで逃げた陸は そこで不思議な光る繭を見つける。 その繭を何故か 持ち帰った陸。 次の日 怪物に襲われたこと、 繭の事をすっかり忘れ 学校に登校するも ふとしたきっかけで思い出す。 慌てて帰宅した陸に 義母である静流が 怯えた様子で陸に助けを求める。 恐る恐る近づくと 繭が動き出していた。 そしてその繭の中から 現れたのは女の子の赤ん坊。 その顔を見た静流は 思わず口に出す。 「…天音ちゃん?」 ワールドエンブリオのネタバレと今後の展開は? 主人公、陸が繭から生まれた赤子 「ネーネ」を育てる事にした所から 物語は動き出す。 奇妙な化け物 「棺守」と「感染者」の存在。 「柩姫」と呼ばれるネーネ。 刃旗使いと言う棺守と 戦う者たち、 そして刃旗使いを殺し 「核」を奪う 化け物と呼ばれる人間のタカオ。 陸を取り巻く日常は あっという間に激変した。 そして自らも 洋平から託された「核」により 刃旗使いとして戦い始める。 棺守と遭遇する度に 少しずつ成長するネーネ。 「ネーネが成長すれば天音姉になる」 タカオの言ったその言葉に 再び天音姉に 会えることを夢見て 仲間を信じようとせず、 嘘で自分を 塗り固めていく陸。 しかしその嘘も だんだん苦しくなっていく。 次第に敵にも 自分が付いた嘘にも 追い詰められていく。 遂には少女に成長した ネーネに 「自分が大切にしてもらっていたのは 1番好きな天音姉の為」 「本当の一番は自分じゃなかった」 「自分自身を大好きになって 欲しかった」と告げられ そのままネーネは消滅してしまう。 己の浅はかな考えと 感情のせいで たくさんの人を 巻き込んだ事を悔やみ悲しむ陸。 そしてそれは かつての洋平のパートナーであり、 陸のパートナーである 「共犯者」有栖川レナにも 通ずるものがあった。 陸とレナはネーネの消滅した 光の中で真実と向き合う。 棺守、柩姫、感染者と繭の正体。 刃旗使いとは どのようにして生まれたのか、 レナの過去とは。 全てを知った 陸とレナは改めて 仲間たちと向き合う。 そして、これまでの事を 清算すると共に、 刃旗使いとして 感染源との戦いに 身を投じていく。 サイト内で【 ワールドエンブリオ】を検索! ワールドエンブリオの読んでみた感想・評価 当初はボーイミーツガール的な 学園バトルファンタジーと 言った感じの内容ではあったが、 中盤から終盤までの伏線回収が とてもよくできている。 序盤ではほぼ主人公、 陸を起点とした 物語の構成になっているが、 途中からは レナや陸の同級生の 我妻結衣での視点で 物語がすすめられていく 場面もある。 多面からの 視点により、 キャラクターの 立ち位置がわかり易く、 感情移入もしやすい。 中盤、後半にかけては 学校生活は殆ど描かれることなく、 崩壊しかけた世界を 救う為に刃旗使いが 己の命をかけて戦いだす。 陸の嘘と棺守の 「記憶忘却作用」によって 振り回された人たちも 少なくはないが、 最終戦では皆 彼の勝利を信じていた。 と書くと陸が とても都合の良い主人公のように 感じられるが、 物語の中で 何度も彼は葛藤し、挫け、 悲しみや苦しみあがき続けた。 その中で勝ち取った 幾つかの勝利が 最終戦での天海陸を 作り上げている。 全13巻と決して長編といえないが、 かなり内容の濃い作品である。 ワールドエンブリオはこんな方におすすめな作品!必見 現代を舞台にしつつも、 特殊能力系バトルアクションもの。 更に女性キャラクターが多い。 上は老婆から下幼女まで。 ボーイッシュな同級生や 大人な女性、美しい義母に 無乳のヒロイン。 必ず一人は大好きな 女性キャラが見つかるはずだ。 この作者の特徴が 「強い女性」である。 戦闘能力だけではない、 内面からにじみ出る 芯の強い女性をとても魅力的に描く。 そういった系統で言えば、 この作者のもう一つの代表作、 「クロノクルセイド」も 強くお奨めしたい。 こちらも少し昔の 作品にはなるが、 芯の強い女の子が主人公の 特殊能力系バトル作品である。 ワールドエンブリオは 掲載誌が青年系の為、 少し露出が高目ではあるが、 大人だけではなく、 主人公に近い中高年にも 是非読んで貰いたい。 この作品を読んで、 嘘をつき続けると どうなるか、 友達とは、 仲間とは何か。 正しい事や間違っていても 進む為の覚悟が どれだけのものなのか。 大切な人を守る事、 守られていることの意味を 感じてくれればと思う。

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漫画『ワールドエンブリオ』感想。最高に切ないストーリーが心を打つバトル漫画!

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漫画『ワールドエンブリオ』あらすじ 主人公・ 天海 陸 あまみ りく は、2年前に消失した 笹森 天音 ささもり あまね から、突然「ワタシヲミツケテ」というメールを受信する。 陸は受け取ったメールに添付されていた画像を頼りに、廃病院へと向かった。 しかし、そこで居合わせた不良たちにリンチを受けてしまう。 ピンチに陥る陸だったが、幼い頃の顔馴染みである 武部 洋平 たけべ ようへい と同じクラスの美少女・ 有栖川レナ ありすがわ れな によって助けられる。 陸と洋平は久しぶりの再会に、互いに喜んだ。 しかし、急にその場にいた全員の携帯電話が鳴りだした瞬間、顔色を変える洋平とレナ。 携帯に出ようとする陸だったが、洋平はそれを止める。 「二人のおかげでなんとか助かりそう…。 」 そう思った矢先、陸は一体の棺守に追い詰められてしまう。 しかし、突然謎の繭が現れ、その繭が放つ光によって棺守は消滅してしまった。 その後、陸は助けてくれた繭に感謝し、自宅に持ち帰る。 すると繭の仲から、幼女が出現した。 こんな感じの漫画です。 全13巻で完結しています。 漫画『ワールドエンブリオ』感想 緻密に作り込まれた設定 漫画『ワールドエンブリオ』は中二病が大喜びするような、複雑な設定に溢れています。 例えば、「棺守」、「刃旗」、「柩姫」、「感染源」…こういった用語がたくさん出てきますね。 中二病の僕は字面を見るだけでワクワクしてきます。 そして、数ある設定の中でも、僕が特に好きな設定が 「思い出の外側の戦い」という設定です。 この漫画では棺守に関する記憶は、刃旗使い以外には一切残らないんですよ。 だから、棺守化してしまった人は誰からも忘れられてしまう。 この、 誰からも忘れられてしまうという設定がすごく悲しくて、切ないんですよね。 さらにこの設定に付随する設定として 「ロストリバウンド」というものがあります。 これは、棺守化した人と近しい関係を持っていた人は、その人との大切な思い出を奪われすぎた反動で、廃人になってしまうという設定です。 友人や恋人や家族…このような大切な存在が棺守化してしまった場合、刃旗使いは棺守を倒すことによって、周囲の人の命は救うことはできても、心までは救うことができないのです。 大切な人が棺守化してしまうと、棺守化してしまった人は刃旗使いによって倒されるわけですから、その人の命が失われます。 そして、周囲の人はその人に関する記憶まで失われるわけですから、その人が存在したという事実や、思い出も全て抹消されます。 命だけでなく、思い出まで失われるなんて切なすぎるんだよなあ…。 救いはないんですか…。 また、刃旗使いは刃旗の能力を使いすぎると、最終的には棺守化してしまいます。 一人でも多くの人を助けるために刃旗を振るう彼らですが、その戦いの末に彼らは誰からも忘れられてしまうのです。 命を張って戦った者に対する仕打ちがこれとか…。 悲しすぎます。 それでも彼らは人を助けるために、刃旗をふるい続ける。 その姿は、とてもかっこいい。 けれどやっぱり悲しくて、切ないなあ…。 この切ない設定によって、『ワールドエンブリオ』はとても魅力的な漫画になっています。 陸はネーネを育てていけば、いずれは大切な存在であった天音になると思っているんですね。 実際、それはある意味正しい でも、ネーネにはネーネの自我があるわけで、それを無視することはネーネの存在を否定することになってしまう。 陸自身もそれは分かっているんですけど、どうしても陸はネーネを天音の「代替品」として見てしまう時がある。 「ネーネは自分にとってかけがえのない家族なんだ」、陸は心からそう思っています。 しかし最愛の人であった天音が戻ってくるかもしれないという期待を、どうしても捨て去ることができない。 ネーネをとるか天音をとるか。 陸は激しく葛藤します。 また、ネーネ自身も、「陸にとって自分は、一番大切な存在になることはできないのかもしれない。 陸を癒してあげることはできないのかもしれない」と悩みます。 陸とネーネはお互いにどういう関係になるのか? はたして本当に家族のようになれる日は来るのか? 陸とネーネの切ない関係から目が離せないです。 徐々に判明していく物語の真相 物語中盤から、少しづつ物語の真相が明らかになっていきます。 「棺守」「柩姫」「感染源」「刃旗」とはいったい何なのか? どこから来たのか? そういった謎が、物語が進むにつれて判明していくのです。 まるで、パズルのピースが徐々にはまっていくような感じ。 そしてだんだんとパズルの完成形が見えてくる。 物語の謎を全てきれいに解明する作者の手腕には、思わず舌を巻きましたね。 そして最後に、物語のはじめと終わりが繋がる! もう、すっごいきれいに完結してくれます。 あの終わり方は最高に美しいと思いました。 控えめに言って最高ですっ!! 漫画『ワールドエンブリオ』感想まとめ 漫画『ワールドエンブリオ』は、緻密な設定と切なさが魅力のバトル漫画ですっ!! 今回紹介した以外にも、絵がきれいとかバトルシーンの迫力がすごいとか、魅力的な要素が詰まった漫画です。 全13巻で完結しているので、手に取りやすいところもポイント高いですね。 漫画『ワールドエンブリオ』は、こんな人におすすめ! ・中二病の人 ・切ない物語が好きな人 ・美しい物語を読みたい人 ということで今回は、漫画『ワールドエンブリオ』を紹介しました。 超面白い作品なので、気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいっ!

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ワールドエンブリオのあらすじ/作品解説

ワールドエンブリオ

Posted by ブクログ 2009年10月04日 2年前に死んだはずの従姉、天音から主人公のもとに突如として写メールが届く。 主人公、天海 陸 リク はその背景から昔自分が入院していることをつきとめて向うが、そこで昔の入院仲間、洋平と謎の少女、有栖川レナと会う。 洋平は棺守に「刃旗 ジンキ 」として立ち向かいこれを退ける。 ジンキもカンシュもよく分からない主人公は、とにかく必死に逃げる。 途中でとっさに大きな卵をつかんでいたが・・・。 よくわからないがなんとか助かった主人公は、それをなんとなく家に持ち帰る。 するとそこから生まれたのは・・・ なんと、天音にそっくりな赤ん坊だった。 これは本当に天音なのか・・・それとも運命なのか。 ジンキとは、棺守とはいったい何なのか・・・ 苦く優しい嘘の物語が、今始まる。 これはパラパラと見て、絵が好きだったので買ってしまいました。 ちょっちお勧めですー。 Posted by ブクログ 2009年10月04日 「棺主」と呼ばれる異形の怪物と彼らに対抗する人間たちの戦いを描いたお話。 荒川弘先生や和月伸宏先生の推薦となれば読まないわけにはいくまい!というわけで購入。 確かに両氏の作品が好きな人ならこちらも気に入りそうな作風です。 題材はありきたりかもしれませんが、見応えのある画面作りや設定の独自性(携帯電話の電波 を媒介として増殖する棺主、棺主化した人間に関する記憶は周囲の人間から消滅する、なんてのは面白いし地味に怖い)でマンネリ感なく読めます。 2巻まで刊行された現時点で謎は山積み、物語もここから本格的に動き出すようなので、今後に期待です。 Posted by ブクログ 2011年08月27日 表紙から見るとただの萌え漫画かと思いきや、アクション漫画。 絵柄がこんな感じなので中二の香りが少し漂ってます^^ 2・3巻も読んだんですが、1巻だけが序章という点も含め、能力についての説明が少し下手でとまどいます。 巻数が進むごとに設定についていけるようになるので楽しめますが…能力設定の説明をもう少し1 巻に含んで欲しかったかなぁ~と思います。 汗 過去の話は考えこまれてるんでしょうね。 続きが気になるところはうまい!

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