君 の 膵臓 を たべ たい 名前。 【君の膵臓をたべたい】タイトルの意味は?実は「僕」の誉め言葉だった

『君の膵臓をたべたい』と“名前”について

君 の 膵臓 を たべ たい 名前

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。 タイトルは「共病文庫」。 それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。 読後、きっとこのタイトルに涙する。 「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説、ジュニア版で登場! 小学上級・中学から。 【「BOOK」データベースより】 出す作品全てがヒットし、すっかり実力小説家として認知されている住野よるさんのデビュー作です。 実は以前にも一度読んでいて、その時はあまり心に残るものがなかった、という印象でした。 ところが、住野さんの『また、同じ夢を見ていた』、『よるのばけもの』読了後に読んでみると、全く違う印象が浮かんできました。 デビュー作ということで荒さも目立ちますが、どの作品にも通じる『住野よる』という小説家の顔が見える作品になっていて、心を鷲掴みにされました。 どうしてもタイトル、設定などから色眼鏡で見る人もいるかと思いますが、ぜひニュートラルな状態で読んでほしいと思います。 この記事では、あらすじや本書に残された疑問点などを解説していきます。 Contents• あらすじ(ネタバレ注意) ここからは小説版のあらすじです。 ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。 一冊の文庫本 主人公となる『僕』は終盤まで徹底的に名前が明かされず、【秘密を知っているクラスメイト】、【地味なクラスメイト】など 【】書きで表記されています。 僕は自分の名前を呼ばれると、周りの人間が自分をどう思っているのか想像する趣味があり、 【】内は僕が想像した名前を呼んだ相手の自分に対する気持ちを表しています。 ここではそれだとまどろっこしいので、 終盤で明かされる『志賀春樹』で統一します。 高校二年の四月、春樹は盲腸の手術後の抜糸で病院を訪れ、 ロビーのソファに置かれた一冊の文庫本を見つけます。 書店のカバーがかけられていて、外すと本来あるはずのカバーはなく、太いマジックで手書きで 『共病文庫』と書かれていました。 春樹がページをめくると、共病文庫は日記で、そこには 膵臓の病気で数年内に死んでしまうこと、家族以外には内緒にしていることが書かれていました。 見てはいけないと本を閉じますが、声を掛けられ、振り向くと持ち主の少女が立っていました。 少女は春樹の クラスメイト・山内桜良でした。 彼女は共病文庫に書かれていることが真実であること、クラスメイトには内緒にしてほしいといい、何でもない様子で病院を後にします。 翌日、桜良は春樹と同じ図書委員に立候補し、それから二人の交流が始まります。 死ぬまでにしたいこと 桜良の提案で、強引に日曜に遊ぶことになった春樹。 春樹は桜良に振り回され、昼間から焼き肉の食べ放題に行き、ホームセンターで自殺で使うロープを買い、春樹の希望で本屋に寄り、カフェで他愛もない会話をする。 ちなみに、ロープで自殺する気はなく、部屋に置いておいて家族や友人を驚かせるという桜良の悪い冗談です。 桜良は見ただけでは健康そのもので、春樹には彼女が数年内に死ぬという実感が湧いてきません。 春樹は桜良と自分が正反対であるのを感じる一方で、はじめての友達との休日をなんだかんだいって楽しみます。 親友 春樹たちの 隣の県で起きた通り魔殺人が世間を賑わせていますが、学校では桜良と春樹が休みの日にお茶をしていたという話題で持ちきりでした。 桜良は仲良しだと公言しますが、春樹はたまたま会っただけだと否定します。 しかし桜良は気にせず、放課後に春樹を誘い、またしても二人でスイーツビュッフェに行きます。 話題は好きな人のことになり、春樹には中学生の時に好きな人がいて、彼女は何にでも『さん』をつける丁寧な少女だったことが明かされます。 ちなみに、桜良にはこれまでに三人の彼氏がいて、全員と別れています。 二人がスイーツをしていると、同じ店内にいた桜良の親友・キョウコが二人を目撃。 キョウコは明らかに春樹に対して敵対心を抱いていて、二人の関係性を疑っています。 桜良はキョウコにも自分が死ぬことを伝えておらず、春樹は改めてそのことを確認しますが、彼女は『死ぬよ』と当たり前のように認めるのでした。 桜良と接点を持つようになってから、キョウコ以外に春樹に話しかけてくるクラスの男子がいます。 彼の名前は明かされず、好奇心が旺盛ですが悪気はなく、以後、事あるごとに春樹に話しかけてきます。 さらに特徴として、いつも話すたびに春樹にガムを勧めてきますが、春樹はいつもそれを断ります。 思いがけない旅行 テスト休みに入ると、またしても桜良と会うことになった春樹。 彼女の死ぬまでに行きたいところとだけ知っていましたが、実際に会うと桜良の荷物の多さに驚く春樹。 桜良はなんと、何の打ち合わせもなく新幹線での旅行に春樹を連れ出そうというのでした。 春樹が拒否する間もなく二人は新幹線に乗せられて目的地に着きます。 二人は観光を楽しみ、宿泊予定のホテルにチェックインしますが、ホテル側のミスで予約していた部屋がいっぱいになってしまい、代わりにかなりグレードを上げた部屋を利用させてもらいます。 ただし、一部屋だけです。 それでも特に色恋の見られない二人ですが、春樹は桜良に頼まれて彼女のリュックから洗顔クリームを取り出す時、注射器や大量の錠剤、検査機器を見つけて愕然とします。 これまで理解した気になっていましたが、桜良は本当に死ぬのです。 お風呂に入り終わると、お酒を飲みながら桜良の提案で 『真実と挑戦』ゲームをすることに。 何でもいいのでゲームをし、 負けた方は真実か挑戦を選ぶ。 真実なら勝った方の質問に答え、挑戦なら勝った方の指示に挑戦するというものです。 回数は十回で、最初の一回、最後の二回を除いて春樹が勝ち、無難な質問をします。 ちなみに桜良の質問と春樹の質問は以下の通り。 ちなみに桜良は三番目。 九回目:桜良の可愛いところを三つ挙げる。 答えられない春樹は、挑戦で桜良をベッドまでお姫様抱っこする。 十回目:本当は死ぬのがめちゃくちゃ怖いって言ったら、どうする? 答えられない春樹は、桜良と同じベッドで寝る 翌朝、キョウコから怒りの電話が桜良にかかってきます。 キョウコと二人で旅行に行くと両親に嘘をつき、そのことがキョウコにバレたのです。 幸い、キョウコが機転を利かせてくれて両親にバレることはありませんでしたが、桜良と一緒にいるのが春樹だと知ると静かに怒り、変なことをしたらぶっ殺すと彼への怒りをさらに募らせます。 自分たちの意思 旅行明けに学校に行くと、どこからか桜良と春樹が一緒に旅行に行ったことが漏れ、春樹の持ち物が隠されることが何度かありました。 それでも春樹は気にせず、ある日、桜良の家にある『星の王子様』を借りるために放課後、桜良の家に寄ります。 そこで彼女は死ぬまでにしたいこととして『恋人でも、好きでもない男の子と、いけないことをする』を挙げ、桜良は春樹にハグをします。 しかし、彼女は冗談だとして、恥ずかしさを誤魔化すようにテンションを上げますが、春樹は悪ふざけをする桜良に怒りを覚え、彼女を押し倒します。 桜良も途中で冗談でないと気が付いて怒り、やがて涙を流します。 その瞬間、春樹の中にあった怒りは消え失せ、桜良の家を後にします。 帰り道、春樹はクラスメイトの男子に声を掛けられます。 相手は明らかに春樹のことを不愉快に感じていて、桜良に執着しているのは一目瞭然でした。 春樹は何の気なしに、桜良がしつこい人は嫌いであること、前の彼氏がそうだったことを明かすと、相手は突然、怒り狂って春樹を殴ります。 そう、彼こそが桜良の元彼だったのです。 彼はまだ怒りが収まっていませんが、その場面を桜良が目撃。 タカヒロという元彼に二度と近づかないでと言い渡すと、春樹を連れて家に戻ります。 雨で濡れてしまい、春樹は桜良の兄の洋服を借ります。 二人はさっきのことを謝って仲直りした上で、春樹は自分よりも、例えばタカヒロのように桜良のことを本気で想ってくれる人と一緒にいた方がいい、自分たちは病院で偶然出会っただけだと話します。 しかし、桜良からすれば、二人の出会いは偶然ではありません。 二人はそれぞれ無数の選択を重ね、自分たちの意思で出会ったのだと、桜良は考えます。 春樹はまたしても桜良からたくさんのことを学び、借りた本と服を返すこと、桜良が死ぬまで仲良くすることを誓います。 結局、春樹のものを隠していたのはタカヒロで、翌日以降、なくなることはありませんでした。 また桜良は学校を休み、その夜、 彼女が入院したことを春樹は知ります。 生きること 週末、春樹は桜良の入院する病院にお見舞いに行きます。 彼女はキョウコたちに盲腸の手術と嘘をついているため、本当の理由を知っているのは彼女の家族と春樹だけです。 春樹はここ数日間、学校で習ったことを桜良に教えて帰ろうとしますが、ちょうど来たキョウコと遭遇。 ただでさえ良い印象がないのに、桜良はこのタイミングで春樹が借りていた彼女の兄の服について言及。 キョウコに怒られる前に逃げるようにして立ち去ります。 その後、学校では春樹が桜良のストーカーをしているという噂が流れますが、春樹は気にしません。 しかし、次のお見舞いの時にそのことを桜良に話すと、みんなと仲良くするべきだと諭されます。 そうすればお互いの人間性が分かり、誤解が解けると。 それでもこの時点で、春樹にこのアドバイスはあまり響きません。 元気そうにしている桜良ですが、ある日のお見舞いで、春樹は彼女の笑顔がぎこちないことに気が付きます。 桜良はどうしても春樹に訊きたいことがありましたが、踏ん切りがつかないため、『真実か挑戦』ゲームに全てを委ねます。 結果は、春樹の勝利。 真実で桜良の訊きたいことを訊くこともできますが、春樹は『生きるって、どういうこと?』と聞きます。 それに対して、桜良は『人と繋がること』と答え、春樹は死ではなく生と向き合う彼女を見て心が軽くなり、自分がまだ桜良がもうすぐ死ぬことを受け入れられていないことに気が付きます。 帰る間際、桜良は春樹に抱きつきます。 春樹は何かあったのかと聞きますが、何でもないとはぐらかされてしまいます。 またその時、絶妙なタイミングでキョウコが現れ、春樹はまたしても評価を下げるのでした。 突然の別れ 桜良は何でもないと言っていましたが、彼女の入院期間は二週間延び、春樹は本気で彼女のことを心配します。 最近の桜良は本当に死にそうに見え、春樹は彼女に生きてほしいと本心を伝えます。 これまで人との関わりを避けてきた彼とは思えない発言で、桜良は自分が必要とされていることを喜びます。 二人は冗談のように抱き合うと、遺書の下書きを始めたことを桜良が教えてくれます。 その後、桜良は無事に退院。 春樹と桜良はその日、会う約束をし、春樹は待ち合わせ場所のカフェに先に行って彼女を待ちます。 途中、桜良からメールがあり、一度自宅に戻って着替えてから向かうとのことでした。 やり取りの中で、桜良を褒めることになり、春樹はこれまでの彼女との日々を思い出します。 今の春樹の心は桜良でいっぱいで、彼女は生きる意味を教えてくれました。 『僕は、本当は君になりたかった』 春樹はそのことを伝えようと何度も考え、一度 『君の爪の垢を煎じて飲みたい』を却下してから次の言葉を彼女に送ります。 『君の膵臓をたべたい』 これ以上ない会心の答えに満足する春樹ですが、そこで桜良からの返信が止まります。 四時間経っても彼女は現れず、春樹は家に帰りますが、桜良のその後についてニュースで知ります。 彼女は 住宅街の路地で倒れているところを発見され、病院に搬送されましたがそのまま亡くなったのでした。 死因は膵臓の病気ではなく、刺殺です。 冒頭で話に出た、隣の県で起きた通り魔殺人事件の犯人が出刃包丁で桜良を刺したのです。 こうして二人は、予期せぬ別れで二人の関係に幕を閉じるのでした。 桜良の遺したもの 春樹は桜良のお通夜や葬儀に参加せず、十日間、部屋に閉じこもって本を読んでいました。 彼女が自分のことをどう思っていたのか、もう知る術はないと諦めていましたが、不意に思い出します。 共病文庫に彼女の気持ちが綴られているはずです。 それを受け取りに、春樹は桜良の家を訪れ、彼女の母親は春樹を家に上げます。 春樹は母親に『星の王子様』を返すと桜良の病気のことを知っていたこと、共病文庫を見せてほしいと話すと、母親の反応が変わります。 彼女は共病文庫を春樹に渡し、彼のために桜良が遺したものであることを明かします。 生前の桜良に、共病文庫を取りに来る人に渡してほしいと言われていて、母親は春樹と出会って桜良が幸せだったと感謝を伝えます。 君の膵臓をたべたい 共病文庫を開くと、中学生だった頃の桜良の独白から始まっていました。 高校二年になると春樹が登場しますが、一度彼は桜良に自分の名前は書かないでほしいとお願いしていて、それ以前の部分の春樹の名前は黒く塗り潰されています。 それ以降は春樹の名前は登場せず、そのせいで桜良が春樹のことをどう思っているのかあまり記述されなくなります。 春樹が桜良を押し倒した日、彼女は泣いたと記述されていて、後悔がよみがえります。 それから桜良は体調が悪化したにもかかわらず春樹に嘘をついていたこと、春樹とキョウコを仲良くさせるためにあえてお見舞いの時間を被らせていたことなどが書かれています。 しかし、共病文庫はそれで終わりではなく、その先まで開くと、そこには桜良の遺書が書かれていました。 下書きのままでしたが、家族やキョウコへの感謝が書かれています。 そして、春樹へのメッセージが大部分を占めていました。 共病文庫は春樹のもので、好きにしていいこと。 春樹だけでなく、桜良もまた春樹と正反対だと感じ、彼からたくさんのものをもらっていたこと。 春樹に対して恋のような感情を何度も覚えたけれど、二人の関係をそんなありふれた言葉で呼びたくないこと。 そして入院中、『真実か挑戦』ゲームで桜良が聞きたかったこと、それは『どうして、君は私を名前で呼ばないの?』でした。 桜良は春樹が自分のことを嫌っているから呼ばないのではと不安を感じていましたが、途中から考えを変えます。 春樹は 桜良のことを名前で呼ぶことで、その名前に意味がつくのが怖いのではないか。 いずれ失う桜良を、友達や恋人にするのが怖かったのではないか。 しかし、桜良は春樹のことを臆病と言っているのではなく、その反対で、彼の一人でやっていける強さに憧れていたのです。 そして、友達や恋人を必要としない春樹が必要としてくれて、自分が生まれた意味を知ります。 最後に、桜良は春樹に送る言葉として、『君の爪の垢を煎じて飲みたい』を却下し、二人の関係をそんなありふれた関係にしたくないとして、『君の膵臓をたべたい』と書きました。 それは、 春樹と同じ言葉でした。 共病文庫を読み終わると、春樹は桜良の携帯を見せてもらいます。 春樹が送った最後のメールは、開封済みになっていました。 ちゃんと届いて、桜良の目に触れていたのです。 その事実が引き金となり、春樹は桜良が死んでから始めて涙を流すのでした。 泣き尽くすと、いつかキョウコも交えて桜良の家族と食事をすることを約束。 この時、 『僕』の名前が『志賀春樹』であることがようやく明かされます。 結末 それから春樹は、キョウコに連絡をとって二人で会います。 キョウコは春樹から共病文庫を読ませてもらい、桜良の思いを知ります。 しかし、なぜ病気のことを教えてくれなかったのかと春樹に怒りを向けます。 春樹はそれを受け止め、それでも許してほしいこと、そして友達になってほしいことを伝えます。 この時、キョウコは返事をせずに帰ってしまい、その後も順風満帆とは言い難い状況でした。 それでも二人は少しずつ友達としての道を歩み、一年後、二人で桜良のお墓参りに行くことができました。 春樹は共病文庫を読んで、自分も公平にネタばらししなければと感じ、桜良の墓前で何でも『さん』づけする好きな人の話が嘘であることを明かします。 そして、本当の初恋の人が現れたら、その子の膵臓を食べてもいいかもと言及し、初恋の人が桜良であることも明かします。 ちなみにこの時、春樹はいつもガムをくれるクラスメイトを友人と呼んでいて、少しずつ桜良の遺志を受け継ぎ、人を認め愛せる人間に変わりつつありました。 またガムの友人がキョウコのことを好きであることをうっかり話してしまいますが、キョウコも満更ではなく、受験が終わったら付き合うと明言します。 お墓参りを終えると、桜良の母親との一年越しの約束である食事をするために、春樹とキョウコは桜良の家に向かうのでした。 スポンサーリンク タイトルの意味 印象的なタイトルで有名となった本書ですが、そこに込められた意味とは一体何なのか。 複数考えられるため、ここでは一つ一つ解説していきます。 彼女はテレビで、 昔の人はどこか悪いところがあると、他の動物のその部分を食べたという話を聞き、悪くなった膵臓を治すために春樹の膵臓が食べたいと言ったのでした。 その理由として、 人に食べてもらうと魂がその食べた人の中で生き続けられるという信仰が海外にあるからです。 この時、春樹は桜良の魂はとても騒がしそうだと断っています。 二人はこの関係をありきたりなものにしたくないと考えていて、そこで名付けたのが『君の膵臓をたべたい』でした。 それは友人でも恋人でもない、二人だけの関係を表している、まさにタイトルにふさわしい言葉です。 『僕』の名前の意味 終盤に『僕』の名前が志賀春樹だと明かされますが、桜良もその母親もその名前から小説家を連想していました。 春樹は、名字でも名前でも思い浮かぶとしていますが、誰とは明言していません。 おそらくですが、知名度として以下の通りだと思います 志賀:志賀直哉 春樹:村上春樹 志賀直哉は『小説の神様』と称されることも多く、『暗夜行路』などが有名でしょうか。 村上春樹といえば、彼のファンを『ハルキスト』と呼ぶくらい熱烈なファンが多く、『ノルウェイの森』など彼の作品を知らない人の方が少ないくらい有名な小説家です。 スポンサーリンク 名前が最後まで伏せられた理由 春樹の名前が最後まで伏せられていた理由として、桜良との名前も含めた関係性にあります。 入院中、桜良は名前が話題の時、桜は咲く時を待っていると言い、それに対して春樹は君にぴったりな名前だといいます。 桜良は春樹との出会いを自分の意思で選択したと言っていて、春(樹)を選んで咲く花の名前・桜(良)はそんな彼女の考え方に合っていると春樹は考えたのです。 こういった名前に関する住野よるさんのこだわりが随所に散りばめられていて、その効果を高める手法が『名前を最後まで明かさない』というものでした。 そして、明かさない代わりに春樹が相手の気持ちをどう読み取っているのか分かるように【】表記にしたというわけです。 そして終盤、 名前を明かしたことで、春樹は相手の気持ちを想像するのではなく、ちゃんと対話をしてお互いに知ろうとするようになったことを表しています。 この部分に関しては、二周目以降の読書にも存分に威力を発揮するので、ぜひそういった点を念頭に置きながら読み返してみてください。 最後に 流行りの色物に見せかけて、実は住野さんのこだわりと小説の魅力、力が存分に込められた名作です。 そのこだわりや魅力はどうしても映画では伝わらない部分もあるので、映画を見たという方もぜひ小説版もお読みください。 また一度小説を読んだという方も、読み返すことを強くお勧めします。 一度目と同じか、それ以上の新しい発見があり、きっともっとこの作品を好きになるはずです。

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映画「君の膵臓をたべたい」のネタバレ感想と解説!原作との違いは?

君 の 膵臓 を たべ たい 名前

こちらのページにお越し頂き有難うございます。 『君のをたべたい』の名前に関することなどのネタバレを含みますので、未読で絶対にネタバレしてほしくない方はご遠慮ください。 2015年のある時から、「キミスイを読みました。 」というコメントと共に上で大量に薄ピンク色の装丁の本の写真がアップされ始めた。 『君のをたべたい』という奇抜なタイトルで、更には「号泣した」などみんなが口を揃えて言うのである。 しかし、私は捻くれ者なので活字離れといわれる昨今、じわじわと拡散されるその「読了しました写真」を見る度に読む気を削がれていった。 じゃあ何で読んだのか、それはやはり薄ピンク色の装丁が可愛かったからだ。 (わたしも十分ミーハーなのであった。 ) この物語の主人公は、ひょんなことからヒロインである桜良の秘密を知ってしまい、彼女と奇異な付き合いをしていくことになる。 桜良は重いの病気を患っており、余命まで宣告されていた。 この作品の題名である『君のをたべたい』は、実は序盤に主人公と桜良の会話の中で出てきている。 ラストの方にも出てくるのだが、こちらは少し意味合いが異なっている。 この変化の過程が物語の主旨となる。 主人公は他人から名前で呼ばれているのであろうが、読者はラストの方まで知ることができない。 名前の部分が「【秘密をしるクラスメイト】くん P10 」や、【地味なクラスメイト】(P73)」という表現になっているのだ。 本当にそう呼んでいるのか?ちょっと厨二臭いなぁ…と思っていたが、途中から桜良に「【?????】くん」と呼ばれ始める。 これは、他人から主人公が名前を呼ばれたときに、周りの人間が自分のことをどう思ってるか想像したものを表している。 主人公は自分の名前を呼ぶ桜良の気持ちを量れず、【?】を並べていた。 ここが少し気になるポイントである。 この時点でもうお互いが必要な存在であることは読者からしたら自明であるのに、何故「【大好きな人】くん」などにならなかったのだろうか。 余命幾ばくの少女が主人公に寄せる気持ちは「好き」などでは表せなかったのだろうか。 主人公が最期まで桜良の名前を呼ばなかった理由と同じように、その感情に名前をつけるのが怖かいから、あえて【?????】にしたということもありえる。 それとも、自分のことが好きだなんてまさか…のような謙遜もあったのかもしれない。 この主人公の名前の隠し方はとても良いと思った。 (名前が隠される他のは知っている中で、『みーまー』こと『』がある。 これも名前が鍵を握っていてとても面白かった。 「そういえば、【仲良し】くんの下の名前ってなんだっけ? 〔中略〕 そして僕は自分のフルネームを控え目にくちずさむ。 その気になる名前が明かされるのは、桜良の母との会話である。 「そうだ、下の名前はなんていうの?」 お母さんの何気ない質問に、僕はきちんと振り返り、答えた。 「春樹です。 志賀春樹、といいます」 「あら、そんな小説家いるわよね?」 僕は驚いて、それから口に笑みが浮のを感じた。 桜良は春樹に特別な感情を抱くことの中で名前の観点から、自分(桜良)は彼(春樹)と出会うべくして出会ったのだと思っていたのだろう。 桜は春を待って咲くのと同じように、桜良は春樹と出会って必要とされるのを待っていた。 はぁ、なんて素敵なんだ…この手のものに本当に弱くて、こんな関係と出会う度に「!!!!!ありがとう!!!!!」と感謝せずにはいられない。 個人的には最後に名前を明かすことによって、桜良が桜と春の話をする意味が分かり、春樹に寄せる想いを知ることができたと思っている。 誰か気になる人や好きな人と好きな食べ物や血液型が同じだったり、誕生日が近かったりクセが似ているなど、何か共通点を見つけて「あぁ、この人と出会ったのは必然だったのかもしれない」(必然とまではいかなくても縁があるなど)と思う心理である。 はぁ、なんて素敵なんだ…(2回目)。 最初から主人公の名前が明かされていたら、桜良が桜と春の話をするのは見え透いていて面白くないだろう。 名前を隠すとこによって、桜良の想いも一緒に隠していたのだ。 前文にも書いたが、桜良が「春に桜が咲く理由」を春樹に問いかけるシーンがある。 桜が春を待って咲くという話をすると、春樹は「君の名前にぴったりだ」と言い、桜良は「奇麗だから?」ととぼけることに対して春樹はこう返す。 「……そうじゃなくて、春を選んで咲く花の名前は、出会いや出来事を偶然じゃなく選択だと考えてる、君の名前にぴったりだって思ったんだ」 僕の意見に、彼女は一瞬きょとんとしてから、とても嬉しそうに「ありがとう」と言った。 〔中略〕彼女がそんなにも嬉しそうにする理由が僕にはわからなかった。 引用元:『君のをたべたい』 作: P186,187 春樹の名前を知っていると、「鈍感め~~!!!!」と思わず言いたくなるが、名前を隠されていれば読者も春樹のように首をかか、この文の本当の意味を知ることはできないだろう。 1周目は読者は鈍感な主人公と同じ目線で物語を読み進め、2周目は桜良の想いがありありとわかり、楽しむことができる。 二度おいしい作品なのである。 この物語の全体としては、どこかで読んだ・観たことのある作風(『四月は君の噓』など)で、少し型破りな部分はあるが、大元はお決まりのパターンで構成されている。 よって、この作品全てを素晴らしい!と大絶賛するには至らないのだが、読後は前向きな気持ちになり胸が温かくなる素敵な作品だ。 が書く物語をもっと読みたいと思わせるには十分な処女作であった。 こんなに稚拙な文章を最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。 ちょっとおかしいところがあったら教えて頂けると嬉しいです。 全部のネタバレはしていないので、未読の方も楽しめるかと思います! もし『君のをたべたい』を読んでみて、感想をツイートするなりして頂ければ、高確率で「いいね!」しにいきます。 本当にありがとうございました。 honeysoymilk-15.

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「君の膵臓をたべたい」住野よる|衝撃的なタイトルと、「僕」の名前に込められた意味|シーアブックス

君 の 膵臓 を たべ たい 名前

【僕】は盲腸の手術後の抜糸をしに行った病院のロビーで「共病文庫」という本を見つけた。 それはクラスメイトの桜良の日記で、家族以外には言えない、あと数年で死ぬ膵臓の病気だと書いてあった。 山内桜良とは話したことないが【僕】とは正反対の明るく活発な女子だったので病気だと知ってびっくり。 桜良は【僕】に 「膵臓の病気で余命1年」だとあっさり認め、みんなには内緒だと釘を刺す。 翌日に桜良は【僕】と同じ図書委員になった。 その意味は カニバリズムといって、昔の人は肝臓が悪かったら肝臓を食べる、胃が悪かったら胃を食べると病気が治ると信じられていた。 だから桜良は【僕】の膵臓を食べたい。 さすがに家族の膵臓は食べられないから。 桜良にとって 【僕】は「秘密(膵臓の病気と余命)を知ってるクラスメイト君」だ。 【僕】は桜良に、図書室の片付けに付き合うより、死ぬまでにやりたいことあるだろ?と突っ込むが「お互いもしかしたら明日死ぬかもしれないんだし、1日の価値はみんな一緒なんだから私の今日の価値は変わらない」と断言された。 【僕】があんまり心配するので桜良は、残り少ない人生の手助けをさせてあげると、日曜日に会う約束をした。 お金は桜良が出して一番高いのを食べた。 桜良は死んだら火葬は嫌で 「膵臓は【僕】に食べてもいいよ。 人に食べてもらうと魂がその人の中で生き続けるから」と話しながら「うわははっ」と楽しそうに笑う。 焼肉後は自殺のいたずら用にロープを買った。 その後は【僕】の好みで本屋へ。 何も買わなかったが、桜良は大学生になったらお洒落をいっぱいしたいと言ってた。 カフェで 【僕】は桜良から、彼女はいるの?など聞かれるが「僕自身は誰かに興味を持たれると人間じゃないから、僕は自分のことを話さない」とネガティブ発言で答える。 でも桜良は【僕】に興味があるからバカにしないでと怒り、【僕】は小学生から友達がいないと告白。 桜良も最近彼氏と別れたと告白。 帰宅すると 「死ぬまで仲良くしてね」と明るいメールが届き【僕】は彼女と仲良しなんだと気付いた。 隣の県で「通り魔事件」が起きてテレビは朝からその話題で持ち切りだったが、試験期間中の学校での話題は「通り魔事件」ではなく、人気者の桜良と地味で根暗な【僕】がカフェでお茶していたこと。 クラスメイトから質問され桜良は「仲良しなの」と答え、【僕】は注目されるのがイヤで「たまたま会っただけ」と答えた。 放課後はランチに誘われスイーツのブッフェ「デザートパラダイス」へ。 好きな人はいるか聞かれ、中学生の時、なんにでも「さん」とつける、それが優しさや奥ゆかしさだと思って好きになった人がいた。 ちなみに桜良の歴代彼氏は3人だった。 すると店に 桜良の親友の恭子が現れ、【僕】と桜良が本当に仲良しだと知って驚く。 が【僕】を信用せず敵視してる様子だ。 桜良は親友の恭子にも病気のことは隠してる。 明日からテスト休みだが、桜良から電車で遠出しようと誘われる。 なんと電車とは新幹線のことで、遠出とは泊まりで行く旅のことで、お金は桜良が出した。 両親には恭子と出かけると嘘をついていた。 行先は新幹線の終点駅でラーメンの匂いがした。 博多ラーメンを食べて腹ごしらえをしてから、電車で30分の「学問の神様が住む神社」で参拝した。 【僕】は「彼女の膵臓が治りますように」 と神様にお願いし 桜良は「死ぬまで元気でいられるように」 とお願いした。 夜はもつ鍋。 桜良は高校生なのに堂々とワインを飲んで酔っ払った。 桜良は【僕】に、自分が死んだら恭子と仲良くしてほしいと真面目に頼んだ。 夕食後にホテルを着くと、もともと別々の部屋で予約してたのがホテル側の手違いで同じ部屋に泊まることになってしまった。 その代わりジャグジーつきで夜景もキレイなかなりいい部屋だった。 桜良が風呂に入り、洗顔クリームを取ってくれといわれリュックを覗くと、注射器・大量の薬・検査機器が入っていて【僕】は桜良の病気が現実だと実感して動揺する。 梅酒のソーダ割りを飲んで「真実か挑戦かゲーム」で遊ぶ。 【僕】は桜良をお姫様抱っこしてベッドに運び、最後に桜良は「私が、本当は死ぬのがめちゃくちゃ怖いって言ったら、どうする?」と言った。 そして 同じベッドで寝た。 でも2人は潔白で純粋だった。 翌朝「恭子と行く」と嘘をつかれた恭子が怒って桜良に電話してきて、【僕】と一緒だったとわかり余計に怒った。 帰りの新幹線で、桜良は今度は北に行こうとはしゃいだが、【僕】は南に行きたいと反対のことを言った。 さらに 恭子は敵意むき出しで睨んできたり、ガム君から「付き合ってんの?」と言われたり。 その日から【僕】は桜良と目があっても目をそらし会話しなくなった。 一学期の終業式。 久しぶりに桜良と図書室で出くわした。 2人の家は学校をはさんで反対方向だが、今日は桜良の家に来るよう誘われる。 本「星の王子様」を貸してあげるから家に来てと誘わて行った。 家では将棋とテレビゲームをした後「星の王子様」を借りて帰ろうとした時、桜良が後ろから抱き着いてこう言った。 「私、死ぬまでにしたいことをメモしてるって覚えてる?」 「私がしたいことはね」 「恋人でも、好きでもない男の子と、いけないことをする」 【僕】はドキドキした。 桜良はキスをしてくるのかと思ったが、笑いだして冗談だと言った。 【僕】は桜良のイタズラに腹をたて、彼女をベッドに倒して押さえつけた。 放してと言われてもそのまま見つめ合ったが、桜良が涙を浮かべたので【僕】は我に返り、逃げるように帰った。 その時、学級委員の隆弘が不機嫌に声をかけてきて「桜良はどうしてお前なんか」と怒り、【僕】のことを根暗なストーカーだと執拗に罵倒してきた。 【僕】が隆弘の内臓をえぐるつもりで「あの子は、しつこい人間は嫌いだそうだよ。 前の彼氏がそうだったらしい」と言ってやっら、左目あたりを殴られ出血した。 そこへ桜良が現れ、傷口にハンカチをあてる。 隆弘が「そいつが付きまとうから殴ってやった」と言うと桜良は「最低」「もう隆弘の事嫌になった」と軽蔑した。 隆弘は泣いているようだった・・・最近別れた元彼氏だったのだ。 そのあと僕は桜良宅でシャワーを浴びて、彼女の兄のジャージとパンツを借りて着替えた。 見舞いに行くと元気で、2週間入院して特別を薬治療をし、退院した頃には夏休み本番だ。 恭子ら友達には盲腸の手術だと言っている。 そろそろ帰ろうとすると運悪く恭子が見舞いにやってきた。 桜良はわざと【僕】に「貸したジャージとパンツは?」と言って恭子を驚かせる。 【僕】は恭子に睨まれながらそそくさと帰った。 学校では【僕】が桜良のストーカーだという悪意ある噂が流れていた。 火曜日。 見舞いで噂を伝えると桜良は「うわははっ」と笑い【僕】は桜良のせいだと主張するが、桜良は【僕】がみんなにちゃんと話さないからだと反論。 桜良は【僕】がすごくいい人だとみんなに教えてあげたい。 帰り道、本屋で恭子とばったり会い 「桜良を傷つけたら殺す」と脅される。 水曜日のお見舞い。 桜良は「人の体温が恋しい」と【僕】に抱き着いた。 しかしタイミング悪くそこに鬼の形相の恭子が。 【僕】は逃げ帰った。 本人はあっけらかんとしてるが、最近少しネガティブで【僕】は心配になる。 遺書も書き始めているという。 退院したら海へ行く約束をした。 入院中に桜良は手品を練習してカフェで披露してくれる約束も。 退院当日。 【僕】はカフェで桜良を待つ。 退院したとメールが届き「私を褒めなさい」と書かれ、返信メールを考えると、 【僕】はこれまでのことを振り返り「僕は本当は君になりたかった」と気付いた。 桜良のように 人を認められる人間に 人に認められる人間に 人を愛せる人間に 人に愛される人間に 返信メールを 『君の爪の垢を煎じて飲んでみたい』 と打ち込むが面白くないかなと思い消す。 そして渾身の言葉を考えた挙句 『君の膵臓を食べたい』 と返信した。 しかし3時間経っても桜良から返信はなく、電話しても彼女は出なかった。 山内桜良は通り魔に胸を包丁で深く刺され、住宅街の路地で倒れているところを発見された。 緊急搬送されたが、死んでしまった。 どこの誰だかもわからない犯人はすぐ逮捕された。 【僕】は桜良の余命が1年だと甘えていた。 残り時間が少なくてもまだ明日があるのが当然だと思っていた。 まさか、病気でなく殺されて死ぬなんて・・・ 最終回の決まったドラマは最終回まで終わらない。 そう思っていた。 桜良の母親にリビングに案内され遺影の前で手を合わせる。 借りていた「星の王子様」を母親に渡し、膵臓の病気を知っていたことを告白。 病気は家族だけの秘密だったので母親は驚く。 「共病文庫」を見せてほしいと頼むと母親は泣き始めた。 実は桜良は、自分が死んだら「共病文庫」を【僕】に渡すよう母親に頼んでいた。 【僕】の名前は母親は知らないので取りにくるのを待っていたのだ。 「共病文庫」の最初の数日は、病気を知った中学生時代。 そして高校生になり、2年生の4月22日【僕】との出会いが嬉しそうに書いてあった。 【僕】の名前はボールペンで塗りつぶされていた。 【僕】が名前を出さないでほしいと言ったからだろう。 しかし6月22日に【僕】が名前を出すなと言ってからは、焼肉、スイーツ食べ放題のことは書いてあっても、【僕】に関する日記はなくなっていた。 入院後は寿命が半分に縮まり【僕】を心配させまいと嘘をついていたとわかった。 【僕】と恭子が仲良しになってほしいとも書いてあった。 名前を出すなと言ったせいか、桜良が【僕】をどう思っていたかの明確な答えは「共病文庫」に書いていなかった。 読み終わって母親に返そうとすると、まだ先があると言われ、白紙のページをめくると最後のほうに遺書が書いてあった。 遺書には、家族や友達への感謝、恭子に病気を話さなかったことの謝罪と感謝の気持ちが綴られ、最後は【僕】に対する気持ちが書かれていた。 桜良はずっと【僕】に憧れていた。 自分は周りに人がいないと成立しなかったけれど、【僕】はいつでも僕自身だったからと。 そして 『死ぬまえに君の爪を煎じて飲みたいな』でもやっぱり『君の膵臓を食べたい』 と遺書を締めくくってあり、【僕】が桜良に対して思っていたのと同じことを、桜良も【僕】に対しておもっていたと知った。 桜良のケータイを見せてもらうと、【僕】が最後に送信した『君の膵臓を食べたい』というメールは開封済みになっていた。 【僕】は赤ん坊みたいに号泣した。 【僕】が泣き終わると母親は、桜良が大切していた2人(【僕】と恭子)でまた来てほしいと言った。 【僕】は名前を名乗った。 志賀春樹。 そして「共病文庫」を受け取った。 恭子はなぜ教えてくれかったと【僕】に怒りながらも、その場で「共病文庫」を読んで号泣した。 【僕】は最後に「僕を許してほしい。 友達になってほしい」と恭子に頼んだが、恭子は店を出ていった。 恭子とは、桜良と一緒に旅行した学問の神様の神社にも行った。 【僕】は友達も1人できた。 ガム男だ。 【僕】は、彼が恭子のことが好きだと教えてあげた。 彼が誰なのかは、恭子も気づいている。 【僕】と恭子は、桜良のお墓参りを終えると、桜良の家に向かった。

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